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ダンサーインザダークの評価(感想・レビュー・口コミ※ネタバレ有)

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ダンサーインザダークのあらすじ

アメリカのとある町にチェコからの移民であるセルマと息子のジーンが暮らしていた。
セルマはとても貧乏だったが、工場での労働は友人たちに囲まれており、とても楽しい日々を過ごしていた。
しかし、セルマは先天性の疾患によって徐々に視力が失われており、今年中に失明するかもしれないという状況であった。
息子のジーンも母セルマからの遺伝により、13歳で目の手術をしなければ、いずれ失明してしまうため、その手術費用を必死で貯めていたのだった。
そんな中、セルマの視力はどんどん失われ、仕事上のミスが重なってしまったことにより、工場をクビになってしまう。
それだけではなく、息子ジーンの目の手術費用として貯めていたお金を、親切にしてくれていると思っていた警察官のビルに盗まれてしまう。
セルマはビルに盗んだお金を返すようにと迫ったが、揉み合ううちに拳銃が爆発してしまい、ビルが亡くなってしまう。
セルマは殺人犯として逮捕され、裁判にかけられてしまったのだった。

監督:ラース・フォン・トリアー
制作年:2000年
制作国:デンマーク・ドイツ

ダンサーインザダークの評価(感想・レビュー・口コミ)

アイスランド出身の歌手ビョークが主演した映画「ダンサーインザダーク」は、名作です。
カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞したのも納得の作品です。しかし、救いようのない内容なので覚悟して観た方がいいです。
善人に見える人の裏側や悪意が、剥き出しになって迫ってきます。
ビョーク演じるセルマは、病気のせいで視力を失いつつあり、息子のジーンも手術を受けないと視力を失うと言われていました。
セルマは、自分の視力が悪化する中でジーンのために手術用のお金を貯めます。
セルマはトレーラーハウスに住んでいるのですが、大家のビルに貯金のことを話してしまいます。大家のビルは、善人を装っているのですが、とんでもない男で映画を観ていてポップコーンを投げつけたくなりました。この男のせいで、セルマの人生が台無しになってしまいます。
もし私がセルマのそばにいたら、仲間と弁護士費用を集めて良い弁護士を雇って救えたのにと思うと、映画なんだけど悔しくて拳がプルプルします。
(19歳・男性)

この作品は賛否両論で、もう2度と観たくないという人もいると思います。観た後は言葉にし難い暗い、なんとも重い気持ちになります。
しかし、これはそれだけメッセージ性が高いという裏返しなのです。
主人公のセルマはひたすら辛い現実をミュージカルで楽しく空想し、日々を生きます。そのリアルと空想の切り返しのガラッと変わる空気感と、歌手ビョークの演技が素晴らしいです。儚く力強くとても不思議な魅力のある演技をされます。ミュージカルはとても楽しそうです。
観る側は彼女がとても不憫で仕方がないのですが、彼女は精一杯息子の為に生き、そして最後は息子が手術を受ける事が出来たと知ってから処刑が行われたのが唯一の救いです。
私は子供が出来る前にこの映画を観たのですが、自分が母親になった今、もう一度この映画が観たいと思います。
そしてこの映画は心が少し静かな、ちょっと堕ちている時に観るとこの世界観にどっぷりとひたれる事でしょう。
(38歳・女性)

それぞれの登場人物の生きざまや、心から溢れ出る感情が「音」となり「リズム」となり、それらをダイレクトに心臓で感じられる作品だと思っています。不器用でも懸命に自分の愛を貫いて生きている人間は、やはり素敵です。人間は誰しもが強みと弱みを持っています。何度も過ちを犯し、それらを反省します。どう考えても乗り越えられない大きな何かを抱えこんでしまった時にでさえ、愛する者の為に逃げない人間も必ず居るのです。そのような強さと優しさと儚さに、胸がしめつけられます。ハッと気付かされます。題名に「ダーク」と入っているのも納得なほど、人間のダークな部分を包み隠さず、赤裸々に生々しく、かつ美しく表現されている作品だと思います。映像の全体的なトーンが、きらびやかなカラーでは無い点も魅力のひとつです。ひとりで観ても良し、大切なかたと観ても良し、必ずどこかの場面で熱い涙がこぼれ出ると思います。本物の愛に触れられる、優しさ溢れるダークな作品です。
(29歳・男性)

目の障害を抱きながら母子家庭で子育てをするエルマはどこまでも健気だけど、世間はそう甘くはなく、子供を持つ決断やその後に思いを寄せてくれた人との結婚など、女としての決断に間違いがあったのではないかと思わせる作品だった。結局、どこまでも理不尽で素直なものがバカをみる世の中を描いているけれども、エルマ自身の頑固さが結果を招いた部分もあるのでは?と考えさせられる内容だった。
盗人や裏切り者はどこでもいるので、エルマだけが悲劇のヒロインとは考えにくい。ただ、ミュージカルの表現においては、エルマの世界観をうまく表現しているし、一時の幸せを感じるほど才能溢れるものだった。ミュージカルの時は自分の世界観の中で幸福でも、世間的に生きていくにはずる賢さが足りないのだという教えを学んだ気がする。
世間が悪いのか(社会が悪い)、自分が悪いのかという問題で、社会が弱者に冷たいのであれば、エルマ自身もずる賢く生きるべきだということを感じた映画でした。
(29歳・女性)

とても暗くて重い映画で、苦手な人も多いと思いますが自分は好きで3回見ました。
でも、もう一度見たいかというとそうでもなくて、強烈に話の流れや結末を覚えてしまうため、しばらくは見なくてもいいかなと思います。それくらい強い印象を残すメッセージ性がある映画です。
主人公がとことん不幸で救われないのですが、現実のつらさと明るいミュージカルなどが対比となって、より悲しさが強調されていると思います。
唯一、息子のジーンの手術が成功し、主人公もそれを知ってから死刑が執行されたので良かったと思うのですが、主人公を救う方法が他になかったのか、もし自分が友人だったら、もしクビにした工場長だったら、裁判官だったら…と、自分が物語の登場人物だったらどんな行動をしていただろう、現実で実際自分は困っている人にたいして何か手を差し伸べているだろうか?と、自分のことを振り返り反省させられました。映画を見ながら、登場人物に対し酷い人達だと思いながら、現実の自分も同じようなものじゃないかと突きつけられる映画です。終わったあとは確かにすごく落ち込みますが、観る価値が大いにあると思います。
(18歳・男性)

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